仕事で忙しい日々を過ごしていると、
・自分が成長できているのか
・自分は何を目指しているのか
・自分に今足りないものは何なのか
と不安になることはありませんか?
こういった不安をなくし、自分の夢や目標に着実に前へ進みたいと思うなら、セルフコーチングを取り入れることをおすすめします。
自分と向き合い、自分の中の「答え」を見つけ、自ら変えていくことができるのがセルフコーチングです。
・セルフコーチングってどうやるの?
・そもそもセルフコーチングってなに?
・効果的な方法があるの?
・やってみたけど、難しいよ。。
こんなお悩みについて解説していくのが、この記事になります。
コーチングとセルフコーチングの違いについても説明しながら、セルフコーチングの方法とその効果について解説していきます。
セルフコーチングとは?
セルフコーチングとは、
セルフ(自分自身に)+コーチング(目的地に導く)ことです。
つまり自分自身を目的地に導くことをセルフコーチングといいます。
コーチとの対話を通して、自分自身を目的地に導くのがコーチング、
自分との対話を通して、自分自身を目的地に導くのがセルフコーチング、というわけです。
コーチングとは、コーチが対話を通してクライアントの目標達成をサポートをすることです。
つまり、自己対話を通して目標達成するための道のりを自ら整えることがセルフコーチングなのです。
セルフコーチングは、大きな夢や目標を持ち、それを達成したい人、自分の現状に不満があり、自分を変えたいと思っている人に有効な手段です。
実は、私たち人間は皆、無意識のうちにセルフコーチングを行なっているのです。
脳は、1日あたり6万回も思考しているのだそうです。
ここでいう思考は、常に内的対話(自分自身との対話)によって行われています。
無意識のうちに量はこなしていますが、
この対話の”質”が高ければ高いほど、自分のやりたいことができるようになり、自己実現につながるというわけです。
セルフコーチングの大切さをわかっていただけましたでしょうか??
セルフコーチングの目的
セルフコーチングの目的は、
今よりよい人生を送るため
です。
・今の生活をより快適に過ごす
・自らの手で夢や目標を達成する
・納得感のある人生を送る
・人生の満足度/充実度を上げる
など、自己実現へつなげるためにセルフコーチングを行います。
セルフコーチングがおすすめな人
セルフコーチングはどなたでも実施できます。
前述のように、
実はすでにみなさんセルフコーチングを無意識のうちに行っているのです。
例えば
暑い夏の夜中、
「少しおなか空いたな。アイスクリーム食べようかな。でも太っちゃうな。」と自分自身と対話したことありませんか?
これも実はセルフコーチングの一種です。
多くの人は無意識のうちに上記のような対話をしているため、気づいていなかったりします。
ちょっと意識してみると、自分との対話が見つかると思います。
もし、自分との対話を意識してみて、望まない結果や行動になっているとしたら、
セルフコーチングで無意識に望まない方向に導いてしまっている可能性が高いです。
この記事を読んでセルフコーチングに興味を持ち、実際にやってみたくなった方は、
今すでに無意識の中でやっている自分との対話を見直すだけでも、セルフコーチング実践への第一歩になります。
セルフコーチングの効果
セルフコーチングには、コーチングと同じような効果があります。
その効果をいくつか紹介します。
目標達成に近づく
自分の目標や課題点がはっきりすることで、向かうべき方向がわかり、行動のモチベーションが高まります。
周囲からの意見を気にすることなく、自分のことに集中できるのです。
また、自分自身の価値観や強み・弱みを把握することができ、自信をもって行動を起こすことができるようになります。
そうすることで、自分の手で自己成長に繋がり、目標達成に近づくことができます。
自律性が養われる
セルフコーチングによって自らの課題に気づき、自ら解決方法を考え、行動するため、
自律性が養われます。
自己内省→解決思考→行動→改善の一連のサイクルを主体的に回していける力がつくのです。
相手の考えや価値観に気が付く
セルフコーチングでは、コーチとクライアントの両方どちらも自分が担うため、相手の伝えたいことやその背景にある価値観を感じ取ることができます。
例えば、相手が本当のことを伝えてくれない時に、「何が原因で、私に本当のことを伝えてくれないのだろう?」と自らに問いかけるようになると、
相手が自分に抱いている思いになんとなく気づくことができ、コミュニケーションの中でその対策をしていくと、良好な関係に改善することもあります。
コーチングとの違い
コーチングは、コーチとクライアントの1対1で行います。
対話によってクライアントの想いや願いを引き出すことで、クライアントが自ら気付き、行動し、変化していくことがコーチングの特徴です。
一方、セルフコーチングの場合はコーチもクライアントも自分自身で行うため、自問自答形式になります。
それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。
セルフコーチングのメリット
・時間や場所を選ばず行うことができる
・一人でできるので習慣化しやすい
・他人には話しにくい部分も思考できるため、本質的な変化がある可能性がある
・費用がかからない
コーチングのメリット
・自分の思考の枠から解放され、大きな気づきを得やすい
・自分が想像もしなかった解決策が出てくる
・人生をガラッと変えることができる
セルフコーチングのデメリット
・自分の思考の枠から出にくく、大きな気づきは得にくい
・効果的なセルフコーチングを行うまでに時間がかかる
コーチングのデメリット
・コーチとの時間調整が必要
・費用がかかる
・コーチとの相性がある
セルフコーチングの方法
セルフコーチングとはどのようにやるのでしょうか?
ここでは具体的な方法について説明していきます。
Step1 大きな目標を設定する
まずはじめに自分がどうなりたいか、どうしたいのかについて、考えてみましょう。
・もし何の制約もないとしたら、何がしたいですか?
・あなたが人生で実現したいことは何ですか?
考えているうちにワクワクしてくることがいい目標が立てられたサインです。
Step2 自問自答し、自分の価値観を見つける
自問自答することで顕在化していない自分の本来の価値観に気づくことができます。
なぜこんなに気持ちがもやもやするのだろう?
なぜあの人に対していらいらするのだろう?
自分の本当に願っていることはなんだろう?
セルフコーチングで大切なことは、気にしていなかった価値観が自分の中に存在していることを発見し、その価値観を受け入れることです。
じっくりと時間をかけて自分自身と向き合ってみましょう。
Step3 現状を把握、理解する
Step1で立てた目標を達成するために、今足りないものは何でしょうか?
また障害になっているものがあれば、把握しておきましょう。
Step4 行動し、振り返りを行う
行動しなければ変化もおきませんので、現状の課題や問題に対して行動を起こし、解決していきます。
例えば、1カ月で2kのダイエットをするとした場合、ジムに週4回通うというように具体的に考えていきましょう。
また、セルフコーチングで、目標に近づいているか、行動はできているかなどを振り返ります。
できていないのであれば、対策を考え、実行します。
例えば、ジムに週4回は難しいのであれば週3回に減らすなど、目標には向かいつつも無理のない範囲で進めていきます。
Step5 セルフコーチングを習慣化する
セルフコーチングもコーチング同様、3か月から1年程度の継続が欠かせません。
Step1~4を繰り返し行うことで、少しづつ行動し、少しづつ変化していきます。
セルフコーチングを習慣化するための時間を作るようにしましょう。
毎日5分や2日に1回10分など、自分の続けやすいペースで構いません。自分と向き合う時間を継続的に作りましょう。
セルフコーチングの注意点
セルフコーチングやっていくうえで、押さえておいてほしい5つのポイントがあります。
①緊急ではないが重要なものを扱う
先述したように、変化や達成には時間がかかります。
そのため、緊急度の高いタスクや問題は扱うべきではありません。
また、セルフコーチングは継続が重要であるため、重要でないことも選ばない方がよいでしょう。
②事実にフォーカスする
感じたこと、考えたことはすべて事実です。
善と悪、ポジティブとネガティブだからといって考慮しないということはしてはいけません。
セルフコーチングでは、事実にしっかりと向き合うことが大切です。
③自分以外のせいにして、できないと思わない
相手が悪い、会社が悪いなど、環境や相手を原因にしていても、何も変わりません。
そんな相手と自分がどう接すべきなのか、そんな会社の中でどう自分が生きていくのか、を考え、行動していきましょう。
④自分で可能な範囲での行動を考える
コーチングでは相手の行動を変えたり、自分が置かれている環境を変えることはできません。
そのため、自分が変えられる、行動できる範囲で考えてみましょう。
⑤コーチングそのものをある程度を理解しておく
やみくもに自問自答を繰り返すだけでは、自分の考えや想いを無視して、自己否定してしまい逆効果になる場合もあります。
コーチングの本を読んだり、コーチングを実際に受けたりすると良いでしょう。
セルフコーチングの方法例
実際にプロコーチはどんな方法でセルフコーチングしているの?
と気になる方がいると思います。
セルフコーチングのやり方は、
前述に解説した方法が一般的ではありますが、人それぞれのやりやすい方法でやっても大丈夫です。
私が実際にやっているセルフコーチングをご紹介します。
ノートやホワイトボード、パワーポイントなどにアウトプットするやり方です。
プロコーチのセルフコーチング
上の画像は実際に私が行ったセルフコーチングです。
ある時、自分が物足りなさを感じていることに気が付きました。
その物足りなさを埋めるために、本を読んだりビジネススクールに通ったり、無意識のうちに知識を求めていることに気が付いたのです。
そして、自分の人生に満足しているか/満足していないかという、問いに出会いました。
そこから感じていることを書き出してみました。
行き詰ったら、Googleで「満足するかしないか」と調べ、老子の「足るを知る」が出てきました。
そこで「足るを知る」について、思ったことを書いてみました。
今回のセルフコーチングでの結論は、
将来にわたって続く自分なりの「幸せ」を求めているということがわかりました。
私のセルフコーチング3STEP
私の場合は以下、3STEPでやっています。
STEP① 気になるキーワードを書き出す
今回で言えば「満足する/満足しない」ということ。
気になった理由や今思っていること、感じていることをすべて書き出してみます。
STEP② 自分に問いかけるす
自分自身に問いを投げかけます。
・何が足りていないのか
・足りてないから何を求めているのか
・求める先に何があるのか
・理想はどんな状態か
・どうなりたいのか
自分への問いが行き詰ったら、Google検索するのも〇。
有名な偉人の言葉や、そのテーマにかかわる記事、歴史や場所など、
それを見たり読んだりして、自分に問いかけてみましょう。
STEP③ 感じたことを書き出し、文章にまとめる
こうして感じたことすべてを文章にして書き出します。
キーワードで書き出すのもよいですが、ストーリーや流れも大事なので、それを意識して文章で書いてみましょう。
一通り書き出したら、セルフコーチングで気づいたことを文章にまとめることもおすすめです。
セルフコーチングとコーチングを組み合わせる
いかがでしたでしょうか。
セルフコーチング、ぜひやってみてください。
前述もしましたが、セルフコーチングはコーチングに比べ、効果が出にくいです。
もっと短期間で効果を感じたい、大きく変化したいと思った方は、
コーチングも並行して受けたり、コーチングを習うのもよいかもしれません。
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